ローコード開発ツール比較|2025年最新おすすめ15選と選び方ガイド
システム開発の現場で「開発期間を短縮したい」「エンジニア不足を解消したい」という課題に直面している企業が増えています。ローコード開発ツールは、ビジュアルプログラミングやドラッグ&ドロップ操作により、最小限のコーディングでアプリケーションを構築できるプラットフォームです。
従来の開発手法と比較して開発スピードを最大10倍に向上させ、開発コストを70%削減できる事例も報告されています。さらに、非エンジニアでも開発に参加できることで、ビジネス部門とIT部門の連携が強化され、より実用的なアプリケーションの実現が可能になります。
ローコード開発ツールの市場は急速に拡大しており、2025年時点で国内外から多様な製品が提供されています。企業規模、開発対象、技術スキル、予算など、さまざまな観点から最適なツールを選ぶ必要があります。加えて、AI技術の進化により、設計書から自動でコードを生成する次世代のアプローチも登場し、開発の概念そのものが変革期を迎えています。
ローコード開発ツールとは?
ローコード開発ツールは、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を活用し、視覚的な操作でアプリケーションを構築できる開発プラットフォームです。プログラミングの専門知識が限定的でも、ドラッグ&ドロップやビジュアルモデリングによって、業務アプリケーションやWebサービスを短期間で開発できます。
従来のスクラッチ開発では数ヶ月かかっていたプロジェクトが、ローコード開発では数週間で完成する事例が増えています。これは、あらかじめ用意されたコンポーネントやテンプレートを組み合わせることで、基本的な機能の実装時間を大幅に削減できるためです。また、変更要求への対応も迅速で、ビジネス環境の変化に柔軟に対応できる点も大きな利点です。
ローコードとノーコードの違い
ローコード開発とノーコード開発は、どちらもビジュアル開発を特徴としますが、カスタマイズ性と柔軟性に違いがあります。ローコード開発では、必要に応じてコードを記述できるため、複雑なビジネスロジックや独自の機能を実装できます。一方、ノーコード開発は完全にコーディングを排除し、用意された機能の範囲内でアプリケーションを構築します。
企業の基幹システムや複雑な業務プロセスを持つアプリケーションには、ローコード開発が適しています。簡単なワークフローやデータ管理ツールであれば、ノーコード開発でも十分対応可能です。プロジェクトの要件と将来的な拡張性を考慮して、適切なアプローチを選択することが重要です。
ローコード開発が注目される背景
2025年現在、日本のIT人材不足は深刻化しており、2030年には約79万人が不足すると予測されています。この状況下で、限られたリソースで効率的に開発を進める手段として、ローコード開発への注目が高まっています。DX(デジタルトランスフォーメーション)推進においても、迅速なシステム構築と継続的な改善が求められており、ローコード開発はその実現手段として位置づけられています。
さらに、ビジネス環境の変化スピードが加速する中、従来の開発手法では市場のニーズに追いつけないケースが増えています。ローコード開発により、アイデアから実装までの時間を短縮し、早期に市場投入して顧客フィードバックを得ながら改善していくアジャイル開発が可能になります。
ローコード開発ツールの主要機能
ローコード開発ツールには、効率的な開発を支援する多様な機能が搭載されています。これらの機能を理解することで、各ツールの特徴を正確に把握し、プロジェクトに最適な選択ができます。主要な機能として、ビジュアルモデリング、コンポーネントライブラリ、データベース連携、ワークフロー設計、デプロイメント管理などがあります。
各機能の充実度や使いやすさは製品によって異なり、開発対象や組織の技術レベルに応じて重要度も変わります。エンタープライズ向けのツールでは、セキュリティ機能やガバナンス機能が強化されている一方、中小企業向けのツールでは、導入の容易さとコストパフォーマンスが重視される傾向があります。
ビジュアルモデリング機能
ビジュアルモデリングは、ローコード開発の中核となる機能です。フローチャートやダイアグラムを描くような感覚で、アプリケーションの構造やロジックを設計できます。データモデルの定義、画面レイアウトの作成、ビジネスプロセスの設計など、開発の各段階でビジュアルツールを活用します。
高度なビジュアルモデリング機能を持つツールでは、作成したモデルから自動的にコードが生成され、必要に応じて手動でカスタマイズすることも可能です。また、チーム開発においては、ビジュアルモデルが共通言語となり、技術者と非技術者のコミュニケーションを円滑にする効果もあります。
コンポーネントとテンプレート
事前に構築されたコンポーネントとテンプレートは、開発速度を大幅に向上させる要素です。一般的な機能(ログイン認証、データグリッド、チャート表示など)があらかじめ用意されており、これらを組み合わせることで、基本的なアプリケーションを短時間で構築できます。
優れたローコード開発ツールでは、業界別・用途別のテンプレートが豊富に提供されています。例えば、在庫管理システム、顧客管理システム、承認ワークフローなど、よくある業務システムのひな形が用意されており、これをベースにカスタマイズすることで、開発期間を大幅に短縮できます。
データベース連携とAPI統合
現代のアプリケーションは、単独で動作することは稀で、既存システムやクラウドサービスとの連携が不可欠です。ローコード開発ツールの多くは、主要なデータベース(Oracle、SQL Server、MySQLなど)との接続機能を標準装備しており、ビジュアル操作でデータの読み書きが可能です。
API統合機能も重要な要素で、REST APIやSOAPなどの標準的なプロトコルに対応しています。これにより、SalesforceやMicrosoft 365などの外部サービスとの連携も容易に実現でき、既存のIT資産を活かしながら新しいアプリケーションを構築できます。
ローコード開発ツールの選び方
ローコード開発ツールを選定する際は、技術的な機能だけでなく、組織の状況や将来的な展望も考慮する必要があります。適切なツール選定により、開発効率の向上だけでなく、長期的な運用コストの削減や、ビジネス価値の最大化が実現できます。重要な選定基準として、対応プラットフォーム、拡張性、学習曲線、サポート体制、総所有コストなどが挙げられます。
多くの企業では、まず小規模なPoCプロジェクトから始めて、段階的に導入範囲を拡大していく戦略を採用しています。この過程で、実際の開発プロセスにおける課題や改善点を明確にし、組織に最適なツールを見極めることが可能になります。
対応プラットフォームと展開方式
ローコード開発ツールは、クラウド型、オンプレミス型、ハイブリッド型の3つの展開方式があります。クラウド型は初期投資が少なく、すぐに利用開始できる利点がありますが、データの保管場所やセキュリティ要件によっては選択できない場合があります。
開発対象となるプラットフォームも重要な検討事項です。Webアプリケーション専用のツール、モバイルアプリ開発に特化したツール、両方に対応するマルチプラットフォームツールなど、さまざまな選択肢があります。将来的な展開計画を見据えて、必要なプラットフォームをサポートしているツールを選択することが重要です。
学習曲線とスキル要件
ローコード開発ツールの導入成功には、開発チームの学習速度が大きく影響します。直感的なインターフェースと充実したドキュメント、トレーニングプログラムを提供しているツールは、導入初期の立ち上がりが早く、生産性向上を早期に実現できます。
また、必要とされる技術スキルのレベルも製品によって異なります。完全な非技術者でも使えるツールから、ある程度のプログラミング知識を前提とするツールまで幅広く存在します。組織の人材構成と育成計画に合わせて、適切なスキルレベルのツールを選択することが成功の鍵となります。
価格体系と総所有コスト(TCO)
ローコード開発ツールの価格体系は、ユーザー数ベース、アプリケーション数ベース、使用量ベースなど多様です。初期費用だけでなく、運用費用、トレーニング費用、カスタマイズ費用なども含めた総所有コストを算出し、投資対効果を評価する必要があります。
無料版や試用版を提供しているツールも多く、実際の開発プロセスで評価してから本格導入を決定できます。ただし、無料版には機能制限があることが多いため、実際のプロジェクト要件を満たせるかどうかを慎重に確認する必要があります。
おすすめローコード開発ツール15選(2025年版)
2025年現在、日本市場で利用可能なローコード開発ツールを、用途別・規模別に厳選して紹介します。各ツールの特徴、価格、適用領域を詳しく解説し、プロジェクトに最適なツール選定をサポートします。エンタープライズ向けの高機能ツールから、中小企業向けのコストパフォーマンスに優れたツール、さらにAI技術を活用した次世代ツールまで、幅広くカバーしています。
選定にあたっては、国内での導入実績、日本語サポートの充実度、国内企業の業務プロセスへの適合性を重視しています。また、各ツールの将来性や、ベンダーの安定性も考慮し、長期的な利用を前提とした評価を行っています。
エンタープライズ向けローコード開発ツール
1:OutSystems
(▲出典:OutSystems公式サイト)
世界的に高い評価を受けているエンタープライズ向けローコード開発プラットフォームです。20年以上の実績を持ち、複雑な基幹システムの開発にも対応できる高い拡張性を備えています。
主な特徴
- フルスタック開発に対応(フロントエンド、バックエンド、データベース)
- AIアシスタント機能による開発支援
- エンタープライズグレードのセキュリティとスケーラビリティ
- 充実した日本語ドキュメントとローカルサポート
- マイクロサービスアーキテクチャに対応
OutSystemsは、大規模な企業システムの開発において、従来の開発手法と比較して68%の時間短縮を実現したという事例が報告されています。特に、レガシーシステムのモダナイゼーションプロジェクトで高い効果を発揮し、既存資産を活かしながら段階的な移行が可能です。価格は要問い合わせですが、エンタープライズ契約で年間数千万円規模となることが一般的です。
2:Microsoft Power Apps
(▲出典:Microsoft Power Apps公式サイト)
Microsoft 365エコシステムと深く統合されたローコード開発プラットフォームです。ExcelやSharePointなどの既存資産を活用しながら、業務アプリケーションを迅速に構築できます。
主な特徴
- Microsoft 365との完全統合
- Power Automateによる高度なワークフロー自動化
- AIビルダーによる機械学習機能の組み込み
- Teams連携によるコラボレーション強化
- Common Data Serviceによる統合データ管理
Power Appsは、特にMicrosoft製品を中心としたIT環境を持つ企業にとって、導入障壁が低く、既存のスキルセットを活かせる点が大きな利点です。市民開発者(シチズンデベロッパー)による部門システムの内製化を推進する企業で多く採用されており、IT部門の負荷軽減に貢献しています。価格はユーザーあたり月額2,998円から利用可能で、エンタープライズプランも用意されています。
3:Salesforce Platform(旧Force.com)
(▲出典:Salesforce Platform公式サイト)
CRM分野のリーダーであるSalesforceが提供する、エンタープライズ向けローコード開発プラットフォームです。Salesforceの豊富な機能と連携しながら、カスタムアプリケーションを構築できます。
主な特徴
- Salesforce CRMとのネイティブ統合
- Lightning Web Componentsによる高速開発
- Einstein AIによる予測分析機能
- AppExchangeマーケットプレイスとの連携
- マルチテナント型の堅牢なアーキテクチャ
Salesforce Platformは、顧客中心のビジネスプロセスを持つ企業に最適で、営業支援、カスタマーサービス、マーケティングなどの領域で高い効果を発揮します。既にSalesforceを利用している企業であれば、追加投資を抑えながら機能拡張が可能です。価格は組織の規模や必要機能により大きく異なりますが、Platform Starterで月額3,000円/ユーザーから利用できます。
国産ローコード開発ツール
4:intra-mart
(▲出典:intra-mart公式サイト)
NTTデータイントラマートが提供する、日本の業務プロセスに最適化された統合型ローコード開発プラットフォームです。20年以上の国内実績を持ち、大手企業での導入事例が豊富です。
主な特徴
- 日本企業の業務フローに特化した機能群
- IM-FormaDesignerによるノンプログラミング画面開発
- IM-BPMによる高度なワークフロー制御
- 既存システムとの柔軟な連携機能
- 充実した日本語サポートとコミュニティ
intra-martは、複雑な承認フローや帳票処理など、日本企業特有の要件に対応できる点が強みです。特に、内部統制やコンプライアンス要件が厳しい業界(金融、製造、公共)での採用実績が多く、信頼性の高いプラットフォームとして評価されています。オンプレミス版とクラウド版が選択でき、企業のセキュリティポリシーに応じた導入が可能です。
5:kintone(キントーン)
(▲出典:kintone公式サイト)
サイボウズが提供する、中堅・中小企業向けのクラウド型ローコード開発プラットフォームです。直感的な操作性と豊富な拡張機能により、業務システムを素早く構築できます。
主な特徴
- ドラッグ&ドロップによる簡単アプリ作成
- 200種類以上の拡張プラグイン
- モバイルアプリによる外出先からのアクセス
- チームコラボレーション機能の充実
- 月額課金制による低い導入ハードル
kintoneは、Excel管理からの脱却を目指す企業に最適なツールです。営業管理、案件管理、日報管理など、さまざまな業務アプリケーションを短時間で作成でき、現場主導でのシステム化を実現します。価格は1ユーザーあたり月額1,500円からと手頃で、30日間の無料試用期間も提供されています。国内での導入社数は35,000社を超え、幅広い業界で活用されています。
6:プリザンター(Pleasanter)
(▲出典:プリザンター公式サイト)
インプリムが提供する、オープンソース型のローコード開発プラットフォームです。無償版でも本格的な業務システムを構築でき、コストを抑えた導入が可能です。
主な特徴
- オープンソースによる高い透明性とカスタマイズ性
- オンプレミス環境での完全なデータ管理
- Excelライクな操作感による低い学習コスト
- 豊富なAPIによる外部システム連携
- 活発なコミュニティによる継続的な機能改善
プリザンターは、セキュリティ要件が厳しく、クラウドサービスの利用が制限される組織に適しています。ソースコードが公開されているため、必要に応じて独自の機能追加も可能で、長期的な運用においても安心感があります。商用サポート版も提供されており、エンタープライズ版では年額96万円から利用可能です。
特定用途向けローコード開発ツール
7:Wagby(ワグビー)
(▲出典:Wagby公式サイト)
ジャスミンソフトが提供する、Javaベースの業務システム開発に特化したローコード開発ツールです。設計書からの自動生成機能により、高品質なコードを短時間で作成できます。
主な特徴
- 設計書ベースの開発アプローチ
- 100%Javaソースコードの自動生成
- 既存Javaシステムとの高い親和性
- きめ細かい日本語対応(帳票、検索など)
- ライセンス買い切り型の明確な価格体系
Wagbyは、Javaエンジニアを抱える開発会社や、Java標準化を進める企業に最適です。生成されたコードは可読性が高く、必要に応じて手動でのカスタマイズも容易です。開発ライセンスは198万円(税別)で、ランタイムライセンスは無償のため、多数のシステムを展開する場合にコストメリットが大きくなります。
8:Magic xpa Application Platform
(▲出典:Magic xpa公式サイト)
マジックソフトウェアジャパンが提供する、メタデータ駆動型のローコード開発プラットフォームです。30年以上の歴史を持ち、ミッションクリティカルなシステム開発で高い実績があります。
主な特徴
- メタデータによる高度な抽象化
- マルチプラットフォーム対応(Windows、Web、モバイル)
- リアルタイムなデータ同期機能
- レガシーシステムとの容易な統合
- 高いパフォーマンスとスケーラビリティ
Magic xpaは、複雑なビジネスロジックを持つ基幹システムの開発に適しています。特に、在庫管理、生産管理、物流管理などのリアルタイム性が要求される領域で威力を発揮します。独自の開発手法により、従来の開発と比較して10倍以上の生産性向上を実現した事例もあります。価格は規模により異なりますが、中規模システムで年間数百万円程度が目安となります。
モバイル・Web特化型ツール
9:Mendix
(▲出典:Mendix公式サイト)
シーメンスが提供する、エンタープライズ向けのマルチエクスペリエンス開発プラットフォームです。Web、モバイル、ウェアラブルなど、多様なデバイスに対応したアプリケーションを統一的に開発できます。
主な特徴
- ビジュアルモデリングによる高速開発
- AIアシスト機能による開発支援
- マイクロサービスアーキテクチャ対応
- 継続的デリバリー(CI/CD)の組み込み
- Siemens MindSphereとの連携によるIoT対応
Mendixは、デジタルトランスフォーメーションを推進する大企業に適したプラットフォームです。特に製造業において、IoTデータを活用したスマートファクトリーアプリケーションの開発で注目されています。開発者向けの無料版から、エンタープライズ版まで幅広いプランが用意されており、段階的な導入が可能です。
10:Retool
(▲出典:Retool公式サイト)
内部ツール開発に特化した、開発者向けのローコードプラットフォームです。データベースやAPIと簡単に接続し、管理画面や業務ツールを迅速に構築できます。
主な特徴
- 50以上のデータソースとの事前統合
- SQLやJavaScriptによる柔軟なカスタマイズ
- リアルタイムコラボレーション機能
- Git統合によるバージョン管理
- セルフホスト版の提供
Retoolは、エンジニアが社内ツールを素早く開発したい場合に最適です。複雑なSQLクエリやカスタムJavaScriptを使用できるため、技術者にとって制約が少なく、生産性を大幅に向上させます。クラウド版は無料プランから利用でき、チーム向けプランは1ユーザーあたり月額$10から提供されています。
中小企業向けコストパフォーマンス重視ツール
11:CELF(セルフ)
(▲出典:CELF公式サイト)
SCSKが提供する、Excelライクな操作感を持つクラウド型ローコード開発ツールです。Excel資産を活かしながら、Webアプリケーションへの移行を実現します。
主な特徴
- Excelファイルからの自動アプリ生成
- なじみのある表計算インターフェース
- 豊富な関数ライブラリ(300種類以上)
- ワークフロー機能の標準装備
- モバイル対応による場所を選ばない利用
CELFは、Excel管理に限界を感じている中小企業に最適なソリューションです。既存のExcel帳票をそのままWebアプリ化できるため、ユーザーの抵抗感が少なく、スムーズな移行が可能です。料金は1,800円/ユーザーからと非常にリーズナブルで、初期費用も不要です。30日間の無料トライアルで実際の操作感を確認できます。
12:Claris FileMaker
(▲出典:Claris FileMaker公式サイト)
Apple子会社のClarisが提供する、35年以上の歴史を持つローコード開発プラットフォームです。直感的な操作性と高い汎用性により、幅広い業種で活用されています。
主な特徴
- ドラッグ&ドロップによるレイアウト設計
- 内蔵スクリプトによる自動化機能
- iOS/Androidネイティブアプリの生成
- クラウドとオンプレミスの選択可能
- 豊富なテンプレートとサンプル
FileMakerは、小規模から中規模のカスタムアプリケーション開発に適しています。特に、顧客管理、在庫管理、スケジュール管理など、データベースを中心とした業務システムの構築で力を発揮します。永続ライセンスは67,980円から、クラウド版は1ユーザーあたり月額2,376円から利用可能です。
オープンソース・無料ツール
13:iPLAss
(▲出典:iPLAss公式サイト)
電通総研が開発・提供する、エンタープライズ向けオープンソースのローコード開発プラットフォームです。Java EEベースで、大規模システムにも対応可能な拡張性を持ちます。
主な特徴
- 完全なオープンソース(Apache License 2.0)
- エンタープライズJava標準への準拠
- マルチテナント対応アーキテクチャ
- 高度なセキュリティ機能の実装
- REST API自動生成機能
iPLAssは、オープンソースでありながらエンタープライズレベルの機能を持つ点が特徴です。ソースコードへの完全なアクセスにより、特殊な要件にも柔軟に対応でき、ベンダーロックインのリスクもありません。商用サポートも提供されており、Enterprise EditionとCloudモデルでは、より高度な機能とサポートが利用できます。
14:Bubble
(▲出典:Bubble公式サイト)
Webアプリケーション開発に特化した、ビジュアルプログラミング型のノーコード・ローコード開発プラットフォームです。プログラミング知識なしでも、複雑なWebアプリケーションを構築できます。
主な特徴
- 完全ビジュアルによる開発環境
- 豊富なプラグインエコシステム
- レスポンシブデザインの自動対応
- 外部APIとの柔軟な連携
- スケーラブルなホスティング環境
Bubbleは、スタートアップや個人開発者がMVP(Minimum Viable Product)を素早く作成する際に最適です。無料プランでも基本的な機能は利用でき、アイデアの検証段階では十分な機能を提供します。有料プランは月額$29から始まり、商用利用に必要な機能が段階的に追加されます。
次世代AI活用型開発ツール
15:CodeAGI
(▲出典:CodeAGI公式サイト)
ソプラ社株式会社SOPPRAが提供する、AI駆動型の自動プログラム生成ツールです。設計書をアップロードするだけで、AIが完全なプログラムコードを自動生成する画期的なアプローチを採用しています。
主な特徴
- 設計書(Excel、Word)からの完全自動コード生成
- 独自AI「AIeS」による高度な自然言語解析
- テストケース・テストデータの自動生成
- 複数プログラミング言語対応(Java、C#、Python等)
- ローカル実行によるセキュアな開発環境
CodeAGIは、従来のローコード開発とは異なり、「設計書さえあればプログラミング不要」という新しいパラダイムを提示しています。実証実験では、5人日の開発作業を1.5人日に短縮(70%削減)という驚異的な結果を示しており、特に大規模システム開発での工数削減効果が期待されています。サービスプランも様々あり月毎の利用も可能で、設計書ベースの開発を行う企業に革新的なソリューションを提供します。エンタープライズ版は年額1,200万円からで、設計書ベースの開発を行う企業に革新的なソリューションを提供します。
まずは無料トライアルで自社に合ったツールを見つけよう
ローコード開発は、単なる開発手法の変更ではなく、デジタルトランスフォーメーションを実現するための重要な手段です。適切なツールを選定し、組織全体で活用することで、ビジネスの俊敏性を高め、競争優位性を確立することができるでしょう。本記事で紹介した各ツールの特徴を参考に、自社に最適なローコード開発ツールを見つけましょう。
また最後に紹介したCodeAGIは詳細な仕様書から完全なプログラムコードを自動生成する、エンタープライズ向けの次世代ソリューションです。ローコードどころか仕様書からノーコードで開発が可能になるため、既存の開発プロセスを根本から変革します。
CodeAGIの詳細情報や導入事例、無料トライアルについては公式サイトをご覧ください。